甲子園浜フィールドワーク・ビーチクリーン 中学1年・探究の時間

9月21日(土)の探究の時間に、中学1年生は甲子園浜へ行ってきました。これまで生徒たちは甲子園浜の変遷を学んできました。

大正時代の地図と現代の地図をうまく重ねて見ることができるオンラインマップを使って、私たちが日々学校生活を送っている地域の昔と今を比較してきました。飛行場があったこと、阪神パークがあったこと、川があったこと・・・・・甲子園浜ではいわし漁が盛んだったこと。幅広い内容をギュッと学んできただけに、生徒たちの関心もさまざまななか、フィールドワークへ出かけました。

この日はフィールドワークだけでなく、ビーチクリーンも兼ねての校外学習としていたため、1・2組は先にビーチクリーンを、3・4組は甲子園浜自然環境センターを訪問し、甲子園浜のフィールドワークをし、30分ほどで取り組みを交代しました。

ビーチクリーンでは、西宮市臨海対策課と連携し、「海の健康診断調査」に取り組みました。生徒たちはゴミを拾うたびに、一般社団法人JEAN(クリーンアップ全国事務局)が出している「ゴミ調査・データカード」に、拾ったゴミの種類を分別し、記録していきました。

フィールドワークとビーチクリーンを終え、生徒たちは西宮市の職員の方々に挨拶をし、学校へ戻りました。
学校から甲子園浜の往路では、あちらこちらにゴミが落ちており、生徒の中に「先生、このゴミは拾わないんですか?拾いたいです。」という声がありました。復路でしっかりと街のゴミ拾いにも取り組みました。
とても暑い日だったので、学校へ戻ってから、しっかりと休憩をとり、ゴミ調査・データカードの集計をし、次の活動へ移りました。

西宮市臨海課の方々に教員からもお礼をお伝えすると、職員の方からこのようなお言葉をいただきました。
「私たちも実施記録を取るために、生徒さんたちにインタビューをさせていただいたのですが、お尋ねする生徒さんみんな、本当に気持ちの良いことを言ってくれて、感動しました。『これまで地域学習を重ねてきて、いよいよビーチクリーンに取り組み、地域に貢献できてとても嬉しいです。』『海で風に当たりながら、ゴミ拾いをして、身も心もとっても気持ち良いです。』と言ってくれましたよ。」

このビーチクリーンの取り組みは、WORLD CLEANUP DAYとして中学1年生一同参加しました。WORLD CLEANUP DAYとは、世界中で一斉に地球を清掃する日です。北欧エストニアの市民運動からはじまり、今では国連加盟国の90%が参加する活動となりました。また、2023年の国連総会にて、毎年9月20日を国連が定める国際デーとして登録されました。昨年は198の国と地域 1,910万人が参加したこの活動に、中学1年生も参加することを事前学習で伝えたときは、ワクワクした表情をしていました。「世界中で地球をきれいにする活動に、みんなも参加するんだよ?すごいよね?」と尋ねると、何人もの生徒が「うん、うん」と頷いていました。

なお、WORLD CLEANUP DAYの取り組みを紹介してくださったのは、武庫川女子大学社会情報学部の井上重信先生でした。この取り組みだけでなく、1学期には井上先生のゼミ生と本校のボランティア部がともに、地域清掃に取り組んでいます。武庫川学院がチームとして、地域貢献に励むことをさらに実現していきたいと思います。