高校グローバル研修10日目 〜北欧〜

10日目 8月13日(水)を迎えました。

生徒たちはホストファミリー宅から登校し、本校でいうAV1のような部屋へ行きました。ガウディア校では、そこを講義室として使うよりも、音楽の授業などで使うことの方が多いようです。

早めにその部屋に入り、もう一度ソーラン節の踊りを確認し、いよいよ本番!

ソーラン節の踊りの由来を知ってもらったうえで生徒たちは踊りを披露しました。

その後、ガウディア校の生徒たちにソーラン節を教え、一緒に踊りました。本校の生徒たちもガウディア校の生徒たちもハードな踊りで筋肉痛になりそうな様子でした。

ガウディア校には校歌がないようなので、校歌の説明をした後、武庫川学院歌を生徒たちは歌いました。

締めくくったあと、ガウディア校の先生からゲストを紹介していただきました。そのゲストは、2006年にガウディア校(当時のティルスマ)からの初めての交換留学生だった人でした。色々と話しているうちに、引率教員が高校生の時の友人宅でホームステイしていた人であることが分かり、さらに大盛り上がり。

本校生徒はガウディア校の子たちにお任せし、しばらく大人たちで盛り上がっていました。

ガウディア校での昼食も最後となりました。思い思いにランチをとり、荷物を持ち、いよいよお別れの時間。授業のないホストシスターもホストブラザーはお見送りに来てくれました。

ラハティ市を後に、ヘルシンキ市へ向かいました。
ヘルシンキにあるOodi図書館でヒルトゥネン久美子さんと合流しました。
さらに、2000年代にオーストラリアの教育提携校であるセント・ヒルダス校から留学で本校へ来ていた人が、現在フィンランドで働いているとのことで駆けつけてくださいました。時間がおしていたこともあり、生徒たちに簡単な紹介をして終わってしまいましたが、「武庫川女子」と関わりのある人が世界中にいることが分かる日となりました。

Oodi図書館内を見学した後、バスに乗りながら、車窓からヘルシンキ大聖堂、ヘルシンキ大学、ウスペンスキー大聖堂、市庁舎、スオメンリンナ島などを眺め、久美子さんからの説明を聞きながら、ヌークシオ国立公園へ向かいました。

ヌークシオ国立公園に到着するとすぐに、その森にほぼ住んでいらっしゃるペッカさんと合流し、森の散策へ出発!


途中で止まりながら、ブルーペリーがたくさんなっている丘へ向かいました。途中で立ち止まった時にはペッカさんが

「都会っ子(city girls)のみなさん、森がなければ、きれいな空気はできないし、ずっと携帯をもってるけど、電気が止まったらどうするの?考えたことはある?」

と問いかけてくださったり、

「きのこはこの森に6000種類あって、一生に一度は食べられるよ」というユニークな言い方をして、さまざまなキノコを教えてくださいました。

毎日森を散策しているが、毎日森から教わることがあるとおっしゃっていました。

ブルーベリーがたくさん成っている丘で、フィンランドの自然享受権について体験しながら学び、来た道を戻りました。

戻ってから、木とハグをしながら木に話しかける時間を取りました。
「嬉しいこと、心配ごと、どんなことでも良いから、自分の中で秘めていることを木にぶつけてみよう。木は誰にも言わないよ。」
1分間の木との対話。終わりの合図を伝えられても、まだ木との対話を続けている生徒がいるほど、深い時間を過ごしました。

そこから湖とサウナ小屋があるところへ行き、みんなでフィンランドでの振り返りと、本研修の振り返りをしました。
自分が感じたこと、学んだこと、これからどうしていきたいかなど、思い思いに自分の考えを共有しました。2週間ともに過ごした仲間の絆が生まれたような瞬間でした。

そして、いよいよディナー!
森に生えているアンズダケを使ったスープに始まり、お腹いっぱいになる素敵なお料理でした。
デザートには、コルヴァプースティと呼ばれるシナモンロール。コルヴァというのは、「耳」のことを表し、耳のような形をしているからこのような名前なんだそうです。

ペッカさんが作る食事は最高に美味しく、フィンランドでの最後の夜、本研修としてともに過ごす最後の夜としてはふさわしい空間でした。