高校グローバル研修 最終日〜北欧〜

最終日の研修は、Vantaa Professional College Variaという職業学校への視察です。

ホテルでヒルトゥネン久美子さんと合流し、いざ出発!

フィンランドでは、義務教育終了後、高校へ進学するか、職業学校へ進学するかを選択するのが主流であり、選択比はだいたい半々のようです。

フィンランドは資格社会で、手に職をつけるためや、正規の給料をもらえる働き手になるためには、資格をとらなければなりません。

そのため、義務教育の時点から政治の勉強や、起業の勉強などを含む社会に関わっていく学びがあり、その教育体験を経ながら、自ら義務教育を終えた後、どの道へ進むかを選択しなければなりません。「自由」の裏側には個人の選択の責任があることの分かりやすい例です。

しかし、選択したらそのまま進まなければならないわけではなく、高校と職業学校との間で途中で進路変更も可能ですし、大人になってからも職業学校へ行くことができます。なぜならば、正規で働くためには「資格」が必要だからです。

学校を訪問し、先生方がこのようなフィンランドの教育システムを説明していただいたり、実際に高校の教育も職業学校の教育も受けてきた先生の経験談も聞かせていただきました。
「自分が将来、何したいか分からなかったから、あっちいったり、こっちいったりしたよ。そのなかで少しずつ自分のやりたいこと、楽しめることを見つけて、進路選択を絞っていったよ」という話を伺いました。

その後、学校見学をしました。
職業学校では、在学中に社会で実地研修をするため、授業も実践的なものばかりです。また、筆記試験はなく、学んだことをそれぞれの作品で表現し、評価を得ます。

建築コースに在籍する生徒が実際に建物を建て、ペイントコースの生徒がペイントをし、電気工学の生徒が電気回線を引いたり、ソーラーパネルを接続するなど、コースをまたいで実習します。

美容コースでは、オンラインで一般客に予約してもらえるシステムがあり、安価でカットさせてもらえるようになっています。

このように社会と交わりながら、学習し、就職していくことができるから、自己肯定感が下がることなく、社会に自然と入っていくことができることを知り、生徒たちも引率教員も深く感動していました。

また、フィンランドでは公共施設でシェルターがありますが、学校にもシェルターをつけることが必須だそうです。常に世界の争いごとと隣り合わせである意識を持っていることも、考えさせられるポイントでした。

学校見学を終え、昼食をとるために、ヘウレカ・フィンランド科学センターへ向かいました。しっかり昼食をとり、いよいよ空港へ。

チェックインを久美子さんに助けてもらい、みんなが保安検査へ行く準備ができたことを確認し、さようなら!

今、こちらは搭乗開始直前です!

保護者等の皆さま、予定通りの飛行機で帰ります。ここからの様子はGoogle検索にて、飛行機の機体番号を記入し、検索していただきますと、フライト状況が分かりますので、そちらをご確認ください。
全力で頭を使い、体を動かし、心で感じ続ける2週間でした。帰宅後、疲労がどっと出ると思いますので、しっかりと休ませながら、ご息女のお土産話を聞いてあげてください。