日中友好の朝顔が咲いています

5月に園芸部の生徒たちが日中友好の朝顔の種をまき、その後も水やりをし、育ててくれていました。
そのおかげで、今年もたくさんの花を咲かせ、管理棟と科学館の間の渡り廊下から美しい朝顔のカーテンが広がっています。
夏休み中は、中学1年、3年、高校1年、3年が灌水当番のために登校します。
校祖 公江先生がひとつひとつについて考え、植えられた植物や、これまで卒業された先輩方の記念植樹など、校内にはたくさんの自然で溢れています。
灌水当番に来たら、朝顔にも、そして校内のたくさんの木々にも、しっかりとお水をあげましょう!

日中友好の朝顔とは?

二〇〇八(平成二十)年六月下旬、福永 嫮生(こせい)様(中国清朝「最後の皇帝」愛新覚羅(あいしんかくら) 溥儀(ふぎ)の弟君溥傑(ふけつ)氏の次女)より本校の上田元学校長に私信が届き、「ご縁のある先生のご自宅のお庭にお植え頂けたらと存じ、五粒お入れ申し上げました」と朝顔の種子が同封されていました。この種子は、一九六一(昭和三六)年に嫮生様がお母様の浩(ひろ)様とともに、中国でお父様の溥傑氏と十六年ぶりに再会された折、浩様が溥傑氏にお届けになったものです。以来、ご夫婦が北京のご自宅で大切に育てられ、毎年花を咲かせ、浩様ご逝去後も、溥傑氏がずっと守り育てられたそうです。東京大学と学習院大学の教授であった山井勇氏ご夫妻が中国政府から招かれ、溥傑氏のご自宅を訪問された際に、溥傑氏から「中日友好の朝顔」と手渡されました。山井氏は、溥傑氏の学習院大学での漢文の恩師 塩谷温氏の甥であり、嫮生様のお姉様 慧生(えいせい)様の漢文の恩師でもあられる方です。
この朝顔は、溥傑氏と浩様が新婚時代を過ごされた千葉県稲毛のお宅、浩様が娘時代を過ごされた品川区上大崎の現タイ国大使館、愛新覚羅社のある山口県下関市の中山神社、福永邸など、ご夫妻ゆかりの場所に毎年花を咲かせています。また、昨年度より本校にお越しいただいた方々にも、お配りしております。