中学1年サイエンスツアー MS通信 第9号
最終日
最終日は、山口県にある日本最大級のカルスト台地である秋吉台を訪れました。はじめ、秋吉台科学博物館の学芸員・藤川さんに秋吉台について講義形式で教えていただきました。カルストとは「容食による特異な地形と水系の発達および生態系を含めた環境系全体」とのことですが、説明を聞いてもピンと来ていない生徒がほとんどでした。ですが講義のあと、実際にカルスト台地の草原を歩き、そこにいる生物やそこにある岩石などに触れることで知識だけでなく、経験として学ぶことができました。また、広大な草原やカルスト地形を目にし、生徒たちからは「おー」という感動の声があがりました。
その後、カルスト台地の石灰石に埋まっている化石採掘も体験しました。ハンマーを使って硬い石灰石を砕き、生徒が自分の力で学術的資料を手に入れた体験は、今後、生徒たちの研究者としての態度・意識を形作る土台となります。
午後からは、秋吉台の地下にできた洞窟「秋芳洞」を見学しました。ここでも自然の産物のスケールの大きさ、作られるまでの膨大な時間を感じることができました。この感動から生まれた興味・関心によって、深く広い事後学習ができると思います。
2日目
〜1日目のホテルでの報告会の様子〜
1日目の活動が終わり、ホテルでの入浴と夕食の後に今日の1日の活動の報告会を行いました。学べたことや感じたこと、反省点などを報告し、質疑応答を交えながら共有することで、活動報告の方法やその難しさなども実感しながら成長につながる報告会が実施できました。
〜2日目の様子〜
2日目の午前は、三瓶山などの自然をテーマとする島根県立三瓶自然館「サヒメル」を訪れました。前半の館内見学では体験型の展示が多く、三瓶の自然を見て聞いて触って体験する事ができました。
後半は講師の方と一緒に三瓶高原でフィールドワークを行いました。林の中や水辺などの自然の中で生きている動植物に触れることができました。
午後には、三瓶小豆原埋没林公園を訪れました。ここでは火山噴火によって埋もれた縄文時代の森が発掘・保存されています。それらを間近で見て触れることにより、自然の圧倒的なスケールと膨大な時間の流れを感じました。この後、山口県のホテルへ向かいます。
1日目
中学1年生の創造サイエンスコースの生徒たちが、本日8/1から8/3までの2泊3日でサイエンスツアーに出発しました。
1日目の今日は、島根県宍道湖のさまざまな生物が水槽などで展示されている体験学習型水族館「ゴビウス」を訪れました。
はじめ、班による自由見学をし、汽水湖という特徴的な自然やそこに生息する生物について学びました。
その後、館内に展示されている水槽のバックヤードを見学し、普段見ることのできない設備や、生物を飼育するための工夫を知ることができました。また、同敷地内の宍道湖グリーンパークも訪れ、水中の生物だけでなく野鳥などの陸上生物についても学び、自然に対する学びを深めました。生徒たちは意欲的に見学や体験を行い、熱心にメモを取り、夜にホテルで行われる報告会で今日学んだ内容を共有します。