MS通信 第18号
今回のMS通信では、高校1年生から高校3年生のCS(創造サイエンス)コースがいった校外研修の様子を紹介します。それぞれ引率した先生方にインタビューをしました!
高校3年
11月9日(水)に兵庫県立美術館と神戸大学 人間発達環境学研究科に研修に行きました。
兵庫県立美術館では、「Ando Gallery」などの展示とこの美術館自体を見学し、構造・景観の両面から建築を学びました。この美術館は日本を代表する建築家「安藤忠雄」氏により背面を海に接するなぎさ公園と一体化して設計されています。館内には通路が巡らされ、建物そのものを鑑賞の対象とするような空間で構成されており、とても興味深かったです。
神戸大学 人間発達環境学研究科では、「大気圧低温プラズマ」や「チンダル像」について実習を行いました。大気圧プラズマの実習では、大気圧プラズマでつくる活性酸素に対してレモン水や自分たちでもってきた液体がどのように影響するかを確かめる実験をし、液体で何が起こっているのかを考察しました。チンダル像の実習では、気泡をなくした氷に白熱灯で照射すると、とてもきれいな雪の形を氷の中に見ることができました。どの実習も仮説をたて検証をすること、なぜこのような現象が起こるかをしっかりと考えさせていただき、科学に対する興味がさらに高まり、科学的視野も広げることができました。
高校1年・2年
11月4日3時間の授業のあと,高校1年・高校2年のCSコースはバスにて,三田市にある「人と自然の博物館」通称「ひとはく」に行ってきました。
まずは駐車場を降りたすぐ横に真新しい建物ができていて,中で人が動いていたのも見えました。出迎えていただいた特任研究員の竹中敏浩先生から,収納物が多くなってしまったので新しい収納庫のための建物であると教えていただきました。残念ながらまだ十分な換気がなされておらず,収納庫としての利用は来年からになるので,今回は見学できないとのことでした。
ロビーを通り,学会も開かれることのあるホロンピアホールへ。兵庫県立大学の教授で,「ひとはく」でも研究員として活躍しておられる高野温子先生に,ご専門の「植物分類学」の話を皮切りにして,研究者としての「研究に対する考え方・アプローチ」と「研究者としてのライフスタイル」などについて熱のこもった講義をいただきました。そのあと,竹中先生から「博物館学」と「ひとはくの展示について」講義をしてもらったあと,1時間ほどではありましたが,実際に「ひとはく」の展示に触れてきました。貴重な丹波層群の恐竜化石などを含め,多くの興味深い展示を見学できました。
「博物館」の成り立ちや意義を学ぶことで,普段考えることがなかった方向から,展示物などにおいても多面的な見方の一端を学ぶことができた半日研修でした。