高校1年MSツアー2日目

2日目 国立科学博物館筑波実験植物園では、野生絶滅種であるコシガヤホシクサなど絶滅危惧植物を実際に観察しました。人間生活との関わりが大きな要因になっていて、改めて自然との共生の必要性を感じました。

筑波大学では、遺伝子組み換え植物の環境安全性についての講義を聞き、遺伝子実験センターを見学しました。研究は人の役に立つ機能を植物に与え、人の幸せを実現することが大切だと教えていただきました。

国立環境研究所では、エコチル調査で環境中の化学物質が子供の健康にどのように影響するのかを明らかにするため2010年度から大規模国家プロジェクトとしての取り組みの説明を受けました。研究所内の微生物系統保存施設は、国内最大の藻類保存施設で世界でもトップレベルの藻類株保存機関で2748株が分譲可能とされています。そのため保存施設を全国3カ所に設けて災害対策もしています。女性研究者の方々の話では、いずれも高校時代のクラブ活動がベースになり、現在の仕事に繋がっていることをお話いただき、生徒たちは興味深く聞いて進路について考える機会となりました。

サイバーダインスタジオでは、医療や介護といった体を酷使する作業を補助するロボットスーツHALを開発しており、実際に装着して体験しました。HALは、脳から送られる微弱電流を皮膚にとりつけたセンターが読み取り、瞬時に脚や腕を動かす仕組みです。身体の不自由な方にとって希望を与えるロボットで、さらなる開発と普及が望まれます。

今日は4つの研究機関を訪問して研究は人の役に立つために、また人を幸せにすることを目的に取り組んでいると学んだ一日でした。