中学1年MSツアー
〜3日目(8月4日)〜
中学1年生CSクラス(1年5組)のMSツアーも今日3日目最終日を無事終えることができました。今日は、山口県美祢市の秋吉台の科学博物館におじゃまして、カルスト台地に出現している石灰石に埋もれた化石についての講演を聴き、その後、実際の化石掘り体験を行いました。生徒たちは、実際にトンカチを持ち石灰石をくだきながら化石を見つけていました。生徒の中には、アンモナイトの化石を発見するものもいて、とても貴重な経験をさせていただいたと思います。各自それぞれなんらかの化石を発見しており、お土産としてそれらを持ち帰ることを許可していただき喜んだ様子でした。その後は、カルスト台地の長者の森の冠山に上り、山頂からみえる荘厳な風景を楽しみ、そこにある石灰石の化石を直に見ながら指導員の方から説明を受けました。午後からは秋芳洞の洞窟に入り、3億年前からできた鍾乳洞の世界を堪能しました。
中学1年生CS(1年5組)クラスにとって、最初のMSツアーでしたが、いろんな意味で実りの多かった研修であったと思います。宍道湖や三瓶山、秋吉台や秋芳洞での本格的なフィールドワークや現地での学習、また、グループで協力して夜の報告会などこの研修活動をやり通したこともこれからの研究活動に大きく役立つものと思います。CSクラスとして寝泊りをともにし、実地研修を行ったことはクラスとしての結束も強くしたことと思います。帰校後、研修報告書をどのように仕上げてくれるか楽しみです。
〜2日目(8月3日)〜
中学1年生CSコースのMSツアー2日目(8月3日)は、三瓶山の自然館サヒメルでの地元自然生物の観察およびプラネタリウムでの星空観察で始まりました。続いて本日のメインイベントになる三瓶山小豆原の埋没林の見学、実地学習を行いました。紀元前2000年、約4000年前の縄文期に三瓶山が火山噴火し、そのとき4つの奇跡が起こって、50メートル近くの巨大杉の木が土の中に埋没し、なんと、その土の中でその時の状態を保ったまま現在に至ったものでした。なんと縄文期の巨大杉がそのままの状態で掘り出されており、地下保存室にてその姿を悠然と見せておりました。その荘厳さ、神々しい雰囲気は、思わず木の中に引き込まれてしまいそうな様相を呈していました。木の周りのコケまで残っており、まさに自然の神秘と奇跡を生徒たちは肌いっぱいに感じとっていました。また、三瓶山には、日本ではじめて名前がつけられた恐竜の化石も発見されており、生徒は、指導員の方の説明や講義を必死にメモをとっておりました。夜は、班別の報告会が行われ、事前に学習したことと、実際に今日現地で目にしたこと、教えていただいたことをレポートにまとめ、お互いに報告をしあいそれぞれの学習を深めていました。
明日は、山口県の秋吉台で日本最大のカルスト台地で学習を行います。また、秋芳洞にて鍾乳洞の見学も行います。CSコースの生徒にはとても刺激のある最終日になると思います。
〜1日目(8月2日)〜
中学1年生CSコースのMSツアーが始まりました。初日の今日は、島根県松江市にある島根県立宍道湖自然館ゴビウスを訪れ、まずは、宍道湖に住む水生生物の水族館を見学しました。普段目にすることはない、あるいは聞いたことがない様々な水性生物に遭遇しCSコースの生徒たちは写真を撮ったり、その生物の説明書きを熱心にメモする姿がうかがえました。続いて自然館の指導員の方の指導の下、CSコースの生徒たちは実際に宍道湖に入って、シジミをはじめたとした多種多様な水生生物を採取しました。とくに、宍道湖に特有のハゼやテナガエビの採取は難しかったようですが、指導員の方から採取のコツを伝授してもらい思った以上の収穫がありました。その後、生徒たちが採取した水生生物を種類別にわけ、それぞれの生物を講義室で指導員の方から説明を受けました。それぞれの生物の特徴や性質をわかりやすく説明を受けた生徒たちは海水が混ざる宍道湖特有の水生生物にかなり興味を持ったように思えました。感心したのは、それぞれの生徒が見るもの聞くものを熱心にメモを取る様子でした。さすが、中学1年生で理系コースを選んで入学してきた生徒だけあるなと思いました。夜は、夕食後、今日のフィールドワークで得た情報や知識の報告会を行いました。グループごとの発表に、いろんな質問が飛び交いとても有意義な会だったと思います。
明日は、三瓶山にてのフィールドワークです。プラネタリウムや実際の埋没林を見学し新たに理系分野の知識の幅を広げてくれるものと期待します。