「自分を励まして向き合ってみよう」
~あなたの「はげましセット」は何ですか?~

私たちは毎日を過ごす中、うまくいくこと、いかないこと、いろいろありますね。友達や先生や家族とのあいだでも、とてもわかり合えて、楽しく過ごせる時、わかり合えなくてがっかりしたり腹の立つ時もあるでしょう。
うまくいかないと、自分の気持ちを持て余すこともありますよね。
そのような時、どのように気持ちをおさめたらよいかということについて、「ころべばいいのに」(ヨシタケシンスケ作・ブロンズ新社)の絵本をヒントにお話します。(*読みやすいよう、セリフなど変更しているところがあります)。主人公の女の子は、よほどイヤなことがあったのか、イヤなことを言ったりしたりした人に対して
“みんな 石につまずいて 転べばいいのに”“嫌いな人のせいで 全然楽しくない。イヤだったことを どんどん思い出しちゃうし、「私って、ダメなの?」って自分のこともどんどん嫌いになっちゃうし”と思います。次に、女の子は空想の中で、嫌いな人に蜂を飛ばしたりして、やっつけます。でも気持ちは収まらず、“私が可哀想な映画の主人公だったら”と想像をしてみます。さらに、全然関係ないことを考えたり、「おやつが美味しい」と感じている時を思い出したりします。そうやって色々試してみますが、“まあ、でも、ダメなときは、何をやっても ダメよねーー”とモヤモヤした気持ちは収まりません。
そこで、女の子は“イヤな気分って 例えるとしたら どんな感じかな”と考え始めます。それは“突然の土砂降りみたいなものかも・・・だって自分ではどうしようもないもの。濡れると寒いし、何もかもグシャグシャになっちゃうし”
突然の土砂降りは、雨が上がるまで避難できる場所が必要だと女の子は考えます。“知らない私だけの隠れ家をいつかきっと ちゃんと創ろう”“雨だとしたら、いつか必ず止むものね”と、少し落ち着きます。そして、いつイヤなことが起こっても自分を励ませる「はげましセット」を準備しておかなくちゃ、と考えます。女の子の「はげましセット」は、自分の好きなものや楽しいものの入った、気持ちいい・おもしろい・おいしい・かわいいいボックスでした。
女の子は、土砂降りの雨から避難して、自分を励まし元気を取り戻して、イヤだったことを“ちゃんと考えて、
その場所から逃げたり、励ましたり、向かい合ったり、どうするかは自分で決められるんだもんね。ちゃんとできるようになろうっと”と気持ちが変化し、家に着きます。

この女の子のように、イヤなことがあった時、自分を守る場所をつくって、いったん避難し、そこで自分を励まし、  エネルギーを蓄えたら、問題にちゃんと向き合って、自分で決められるようになると、すっきりすることもあると思います。      皆さんにとって、エネルギーを蓄えるための、「はげましセット」は何ですか? 一度、考えてみてください。
励ましセットがあると、問題を乗り越えるエネルギーが出てくると思います。
モヤモヤした気持ちがなかなか収まらない、「はげましセット」が思いつかない、乗り越えるエネルギーが出ない・・・などありましたら、カウンセリングルームに来て下さい。お電話でもお話しできますね。一緒に考えていきましょう。

★カウンセリングルームへの申込方法(くわしくはパンフレットを見てください)
カウンセリングルーム1(科学館1階)の掲示板にある「面接予約表」を見て来たい日時に○印をつけてください。
担任の先生を通して、申し込んでもらうことも可能です。
*相談場所 カウンセリングルーム1(科学館1階)  カウンセリングルーム2・3(記念体育館1階)
★お電話でも受け付けています。
学校の代表番号の0798-47-6436に電話して、「カウンセリングルームに」とつないでもらってください。
(電話受付時間:平日 8時35分~16時55分、授業のある土曜日 8時35分~12時45分)

こころのほっと通信