SSH公開講演会のお知らせ
SSH公開講演会について
本年度は2021年2月13日にSSH公開講演会をリモートにて行い、一般参加は控えさせていただきます。
講演会の様子は、後日本校ホームページに公開する予定ですので、そちらからご覧ください。
本年度は2021年2月13日にSSH公開講演会をリモートにて行い、一般参加は控えさせていただきます。
講演会の様子は、後日本校ホームページに公開する予定ですので、そちらからご覧ください。
中村先生からの講演内容ご紹介
私たち人間は生きものです。そんなこと分かってると言われそうですが、現代社会は機械優先で、人間も機械のように扱われかねません。機械と生きものの違いは、たとえば効率です。機械では、無駄なく、なるべく早く均一のものをつくり出す効率が求められます。でも、日常無駄がなかったらどうでしょう。お友達やペットと遊ぶことはいらないかな。なんでも早くがよいでしょうか。絵はゆっくり心をこめて描きたいですね。しかも個性のある多様な作品がよいです。このように無駄、ゆっくり、多様などは生きていることの特徴であり、だからこそ生きていることは面白いのです。
この生きものらしさを生かした社会をつくりたいと思い、「生きているとはどういうことか」を調べています。さまざまな生きものをよく見ると、実に多様な生物はすべてゲノム(DNA)をもつ細胞から成る共通性をもっています。生命の起源は38億年前。そこから続いてきた生命の歴史がゲノムには書き込まれています。その解読から生きものって何だろう、人間って何だろうと考える材料がたくさん出てきますので、それを見ていきましょう。
数年前、「ふつうのおんなの子のちから」という本を書きました。さまざまな本に登場するおんなの子が上手に生きている様子から、生きものや人間を考えたのです。科学と文学は一見無関係に見えますが、共に生きていることの面白さを教えてくれます。