中学3年研修旅行~大切なものとは~

中学3年生が今日、研修旅行に出発します。新型コロナウイルスの影響で修学旅行を中止とする学校も多くありますが本校は実施します。マスクやこまめなアルコール消毒は当然ですが、座席が絶対に密にならないように利用するバスを増やす、旅行中の毎日の朝食会場に入る前や夕食会場に入る前の検温、売店利用のクラスごとの時間制限、食事会場などの座席指定、唯一マスクを外す場の食事中の私語厳禁など、細心の注意を払いながら実施します。この研修旅行(修学旅行)には「中学3年生の生徒たちの一生の宝物になる!」という先生方の強い思いが込められています。研修旅行に向けて学年主任の廣瀬先生が書かれた文章、「大切なものとは」を紹介させていただきます。

今年は歴史に残るほどの年となりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、本来あるべき当たり前の日常が一変しました。どんなにIT化が進もうとも、どんなに豊かな経済大国であろうとも、私たちは自然界でおこることには全く無抵抗な生き物であることを思い知らされた気がしました。そしてまた、命の尊さを痛感した年であったと思います。
そのような中で、中学3年生の研修旅行が実施されることになり、安堵するとともに身のひきしまる思いです。淡路島・琴平方面への2泊3日は生涯忘れられない思い出になることでしょう。1年前から積み上げてきた九州への準備や学習が、この度の研修旅行では十分に活かせられないこともあります。しかし、それは無駄なことではなく、皆さんの視野が広がり、知識が増えたのです。物事は計画通りに進まないことがあるものです。それも予定の中に含まれているものなのです。このことを皆さんにはこれからの学校生活、社会生活でぜひ、覚えていてほしいと思います。
さて、研修旅行では、何を大切にしていきますか。何を学びに行きますか。家族と離れて過ごす時間は、楽しいことばかりではないはずです。仲間との協力・助け合いを大切にすることは当然だと思いますが、その裏には少しの我慢と気配りが必要になってきます。ですから、普段の生活のとおりには過ごせない時間もあるはずです。先ほど述べたようにそれも予定の中に含んでおきましょう。そして、そこを乗り越えられたなら、大きな学びがあるはずです。目にはみえないもの、形ではあらわせないものほど大切なことが多いということを学んでほしいと思います。そして、最も大切なことは、全員が元気で無事に家族のもとへ帰ることです。一人一人が健康管理に対する意識を高く持っていてください。皆さんの満面の笑顔がご家族の方への一番のお土産です。仲間とのたくさんの思い出は、一生の宝物になるでしょう。皆さんの心の中に大切なものがきっと残るはずです。では、76回生の皆さん!

Please make super wonderful memories!   Let’s get started!!