武庫川女子大学附属高等学校 第77回卒業証書授与式
２月２７日（木）、武庫川女子大学中央キャンパス公江記念講堂で、第77回卒業証書授与式を挙行しました。
【学校長式辞（一部抜粋）】
「蛍雪の功なり、ただ今卒業証書を手にした２４３名の皆さん、ご卒業おめでとう。人生の中で最も多感な高校時代を本校で過ごし、努力と研鑽を重ね立派に成長された皆さんに、心から敬意を表します。
思い起こせば、皆さんが高校に入学した令和４年は、２年間の長いコロナ禍を経て、徐々に制約が少なくなっていった頃でした。中断していた学校行事を、皆さんは、先輩や後輩と協力しながら復活させていってくれました。そんな中で、僕が皆さんに感心したのは、行事や学校生活を単に古い姿に戻すだけではなく、生徒や学校のために新しい何かを盛り込もうとしたことです。武庫川フェスティバルはその象徴的なものでした。この皆さんの姿勢は、まさしく今年度制定されたＭＵＫＯＧＡＷＡ ＣＯＭＰＡＳＳの「自ら考え、動く」を体現したものです。新しい何かを生み出すには膨大なエネルギーが必要です。皆さんは後輩たちに、素晴らしい姿勢とエネルギーを見せてくれました。
また、３年全員による体育大会での創作ダンスは圧巻でした。皆さんの美しく溌剌としたダンスは、会場全体を感動で包みました。部活動にも、多くの部で全国大会出場を果たすなど、リーダーシップを発揮しながら熱心に取り組みました。
本校での学校生活に真摯に取り組み、伝統を継承し発展させてくれたすべての卒業生を、私はとても誇らしく思います。
さあ、卒業生の皆さん、いよいよ巣立ちのときです。
真っ白なキャンバスに、一生をかけて素敵な人生という絵を描いていってください。一人ひとりの絵が、明るく、温かく、元気で、躍動感溢れるものとなることを心からお祈りし、式辞といたします。」
【在校生総代送辞 高校２年 二木 花音さん（一部抜粋）】
「私たち在校生は先輩方と一緒に過ごす中で、その頼もしい背中に、たくさんのことを学ばせていただきました。
部活動や委員会活動では、未熟な私たちを優しく、時に厳しく指導してくださいました。先輩方からいろいろなことを引き継いでやっていくなかで、このようなことまでなさっていたのかと、すごさをひしひしと感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。
私事ではありますが、私はオーケストラ部に所属しております。大事な演奏会の直前に、先輩と弾き方が違うことが判明したとき、弾き方がそろうように試行錯誤しながら一生懸命教えてくださいました。
いつもそばにいて導いてくださった先輩方の姿を私たちは忘れません。
明日からはもう一緒に過ごせなくなると思うと大変寂しいですが、新たな世界への第一歩を踏み出そうとしている先輩方を私たちも応援しております。
卒業されても、どうか折に触れて、元気な姿をお見せください。それが私たちの励みになります。またお会いできる日を楽しみにしております。」
【卒業生総代答辞 高校３年 森岡 こころさん（一部抜粋）】
「77回生は、普段からとても賑やかで楽しい学年です。それだけではなく、困っている人がいたら快く手助けし、全員で一致団結する時には一人一人が必死になって頑張る姿に私自身何度も救われました。
仲間の温かい笑顔や、共に過ごした楽しい時間を思い出し、みんなで泣きながら歌った北海道での修学旅行。練習が少ない中でも、本番では大成功をおさめた体育大会での創作ダンス。
みんなと過ごした高校生活のどの時間を切り取っても、一つ一つがとても大切な思い出です。
77回生のみんな、ありがとう。大好きです。
いつも私達を近くで見守ってくださった先生方。悩んでいる時にはそっと寄り添って相談に乗ってくださいました。時には、言いたくないこともあったかもしれませんが、心を鬼にしてくれたのだと思います。未熟な私達をここまでご指導してくださり、本当にありがとうございました。
そして、誰よりも一番近くで支えてくれた家族。毎日朝早くから愛情のこもったお弁当を作って、見送ってくれました。また、勉強や部活動の応援も私にとって大きな力となりました。時には反抗的な態度をとり、心配をかけたこともあったかもしれません。それでも、私の頑張りを見守ってくれたこと、本当に嬉しかったです。
18年間育ててくれてありがとう。家族の愛情と支えがあったからこそ、ここまで成長することができました。これからも、期待に応えられるよう努力するので見守っていてください。
たくさんの思い出を作ることができた高校生活が今日で終わってしまうと思うととても寂しいですが、私たちは新たな一歩を踏み出します。これから先も出会いと別れを経験し、また大きな壁にぶつかることがあるかもしれません。そんな時は、この学び舎で過ごしたことを思い出し、その時の周りの人たちとの信頼関係を大切にしながら、明るい未来を切り拓けるよう歩み続けていきたいと思います。」
２４３名の卒業生はこれから、それぞれの新しい道を歩んでいきます。
学校の様子は、学校公式Instagramでもご覧いただけます。
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