高校３年生との別れの式・卒業記念植樹式

高校３年生との別れの式

はじめに世良田校長先生から卒業生に向けて、はなむけの言葉が贈られました。

３年生の皆さんが高校に入学したのは、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生してから１年後のことでした。まだまだその影響は大きくて、様々なことで制約を受ける手探りの学校生活が続きました。そして今年度は、最上級生になった皆さんが、元の武庫女に戻そうと取り組んでくれた一年間でした。３年間途絶えたものを復元するのは、ゼロから作るのと同じくらい難しいことです。その中で、武庫女らしいものを復元し、後輩たちにしっかりと残してくれました。
皆さんは、本当に大変な高校生活を送りました。でも、違う言い方をすれば、歴代の先輩方が経験できなかったことを、皆さんは仲間のみんなと一緒に乗り越えてきたのです。
これからの人生では、沢山の正解のない問題に直面することでしょう。でも皆さんなら、そのとききっとこの経験を生かすことができると思います。この経験が無駄になるはずがない。
皆さん、自信を持って、広い大空に飛び立っていってください。
一生を描ききる女性力を身につけた皆さんに、職員一同、心からエールを送ります。お元気で。

次に卒業生と在校生が対面し、挨拶を交わしました。

在校生を代表して、加嶋光希さん（高２）が挨拶をしました。

高校３年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
新型コロナウィルス感染症による制限も緩和され、学校生活を従来に近い形で過ごせるようになりました。その中で、さまざまな学校生活に積極的に取り組まれる先輩方の姿をとても頼もしく感じておりました。
委員会活動では、常に私たちの先頭に立ってリードしてくださり、私たちは心から信頼してさまざまな行事に取り組むことができました。
また部活動では、時に優しく、時に厳しく指導してくださり、先輩方から多くのことを学ぶことができました。
これから先輩方は夢と希望を抱き、新しい世界へ飛び出されます。どうか、本校で培った経験を糧に、存分にご活躍ください。
私たち在校生は、先輩方からのバトンをしっかりと受け継ぎ、これからより精進いたします。
先輩方の今後のご健康とご活躍をお祈りし、お別れの挨拶とさせていただきます。

次に在校生代表から卒業生へ記念品が贈呈されました。

最後に卒業生を代表して、元浦綺花さん（高３）が挨拶をしました。

私たちがこの校舎とお別れするまで、残りわずかとなりました。
友人と過ごした楽しい時間、うまくいかなくて悔しい思いをしたとき、この校舎にはたくさんの思い出が詰まっています。
3年前に緊急事態宣言が発令され、私たちの高校生活は、高校2年生までは思い描いていたものとは違う形となってしまい、当たり前の日常がどれだけ大切だったかを感じる日々でした。そのような状況の中でも、いつも私たちを気にかけてくださる先生方、明るくて元気いっぱいの友人達とかけがえのない3年間を過ごすことができました。
私事ではございますが、この1年間は常任委員長として過ごして参りました。委員会活動では大変なことの方が多く、何度もくじけそうになりましたが、多くの人に支えられ、最後までやり遂げることができました。この経験で、私自身も成長することができたと思います。
あっという間に過ぎ去った6年間、3年間。ここで学んだことを糧に、社会で活躍できる女性になれるようこれからも精進していきます。
在校生の皆さん、どんなことにも積極的にチャレンジしてください。悲しい時、しんどい時は周りにいる友達や家族、先生方に頼ってください。一日一日を大切に、仲間と共にたくさんの思い出を作ってください。皆さんが素敵な学校生活を送れますように。そして、明日明後日から始まる期末テスト、頑張ってください！
最後になりましたが、私たち高校3年生を今まで温かく見守ってくださった全ての方々に感謝の言葉を申し上げ、別れの言葉といたします。