~本校卒業生の南太平洋大学准教授、金升さんからのお便り~トンガの状況~

南太平洋のトンガ沖、海底火山の噴火から約2週間が経過しましたが被害状況の把握は難航しています。トンガから約800キロ、トンガに一番近い国がフィジーです。そのフィジーにある南太平洋大学で准教授(社会学)の仕事をしている、附属中高卒業生の金升さんがメールで現地の状況を教えてくれました。 ~本校元教員 大倉先生より~

火山噴火直後の1月17日
トンガの火山噴火のためフィジーでは津波警報は出たのですが、幸い実際の被害はほとんどありませんでした。ただ、トンガは私が勤めている南太平洋大学の加盟国のため、多数の学生と職員がおります。彼らの安否やインフラへの影響がまだよくわからず心配しております。

1月21日
いまだトンガキャンパスとの連絡は取れておりません。ネットが繋がらない状況のため、Eメール等での連絡が取れない状況です。大学の上層部は国際電話で限定的なコミュニケーションを取っているかと思いますが、職員レベルでは連絡が取れない状態が続いております。南太平洋大学はフルタイム、パートタイムの学生を合わせて合計2万7千人ほどいるのですが、このうち1500人ほどがトンガ人になります。私の学部は2014年ごろからすべての講座をオンラインに切り替え、こちらの大学は12の国をつないでいるため、もともと遠隔教育に力を入れています。不幸中の幸いといったところですが、フィジー以外の学生の多くは母国に戻って、オンラインで授業を受けている状態ですが、現在は連絡が取れない状況です。南太平洋は共助の文化が非常に根強いので、それぞれのコミュニティで少ない資源を分け合ってしのいでいることと思います。また、若者は年長者や家族のために尽力するという伝統なので、きっと若者達は率先して復旧作業にあたっていることでしょう。

メールを読んで27年前の1月17日、阪神淡路大震災を思い出しました。当時、私たち教員は生徒の自宅、避難所を訪問したりして、生徒たちの生存を必死で確認し、地震発生からおよそ一か月後、奇跡的に中高の生徒全員の生存を確認、そして、避難所で物資配布の作業などをしていた生徒たちが多くいたことを喜びました。
卒業生、金升さんの教え子たちのトンガでの順調な復旧作業を祈っています。