校祖の日
「校祖の日」~理想を高く仰ぎ、大地に足を踏みしめ、感謝の念を以て~
武庫川学院の生みの親であり、育ての親でもあった校祖・公江喜市郎先生を偲ぶ行事が本校では毎年行われます。
朝礼の時間を利用してAV1教室で行われ、記録映画を全校に中継して放送しました。藤森校長先生は、女子教育に熱心に取り組まれた先生のご偉業や、武庫川学院の歴史を生徒たちに伝え、最後に教職員、生徒全員で30秒間黙祷をして公江先生のご冥福をお祈りしました。
身につけているセーラー服、高くそびえる時計塔、煉瓦造りの校舎、登下校の一礼、授業前の黙想、会食、日記「心のあと」の記述、国道43号線鳴尾地下道の輪番清掃に見られる奉仕活動、体育大会のマスゲーム、今も続くルールや活動の多くは公江先生の教育理念から生まれたもので、今なお脈々と受け継がれ、本校の校風を形作っています。
最後に公江先生が残された言葉の一部を紹介します。
「私は学舎に高い塔を建てた。この意味は理想を高く仰ぎ、しかも常に大地に足を踏みしめ、校門の出入りには、感謝の念を以て一礼して通ることを期待しているのだ。若い生命は常に希望に燃えていなければならない。学校が学生・生徒を教育するのは、明日の社会を背負う人物を育てることにある。現実をよく踏まえて、理想を高く掲げることは成年男女いずれにも望まれるところである。
その反面見落としがちなのは、あらゆるものに対する感謝の念である。この学園に学ぶことの幸福を思い、今日一日楽しく勉強できたことを感謝して、校門を去ってもらいたい。こういう気持ちから、私は理想の姿をこの塔にもとめたのである」
これからの武庫川学院の益々の発展をお祈り申し上げます。