第7号 「育友会だより」より

社会を生き抜くたくましい女性の育成を目指して

起立礼着席青葉風過ぎた 
神野(こうの)紗希(さき) 

木々の緑の深まりを感じさせる季節となってまいりました。平素は、本校の教育活動にご理解・ご協力、ご支援いただき感謝申し上げます。

さて、国においては、中学校学習指導要領に引き続き高等学校の学習指導要領が新たに公示されました。その中においては、教科の学びを①知識及び技能 ②思考力・判断力・表現力等 ③学びに向かう力、人間性等の柱でとらえ、知識の理解の質を高め、確かな学力を育成するとともに、社会で求められる資質・能力を全ての生徒に育み、生涯にわたって探究を深める未来の創り手として送り出していくことが求められています。

本校においても、立学の精神を教育理念とし、中高大一貫教育の方針の下、大学との接続をより一層緊密にすることで大学の高度な学びの基礎となる学力の定着を図ること、あらゆる教育活動を通して、心身共に健全で、品位・品格を身につけた教育を推進すること、生徒の多様な進路選択及び保護者のニーズにも応える進路指導体制を確立することを教育目標に掲げ、学校運営を進めています。

【目指す生徒像】社会がどのように変化していくとしても、確実な力を身につけて社会を生き抜く、そのような女性に成長できるように、中学校、高校での学びの基礎を確実なものにしていきます。社会を生き抜く力とは、教科の枠を越えて横断的な力、特に本校では、論理的思考力、コミュニケーション力及び創造力を身につけることです。そのためには、すべての教科の基礎となる国語力を一層充実させるとともに、あらゆる教育活動を通して、持続可能な開発目標(SDGs)に係る身近なテーマについて考えを深め、発表し、地域活動に活かせる生徒を目指します。

以下に具体的重点目標を掲げます。

  1. 読書活動の推進により、幅広い視野と教養を身につけた生徒
    「武庫川メソッド・武庫川セミナー」や「総合的な学習の時間」に読書を位置づけ、読書100選の積極的推進を図ります。
  2. キャリア教育の推進により、将来への明確な進路を持てる生徒
    持続可能な社会の実現のためのテーマについて考えることを通して、将来への進路を明確に考えさせるキャリア教育を推進します。
  3. 「武庫川理系女子」生徒
    実験・観察・フィールドワークなどの取組を通して、「武庫川理系女子」としての誇りをもてる生徒を育成します。
    特に昨年度からはロボット制作の基礎となる学びを深め、創造力を培う教育を推進します。
  4. 国際的視野に立って考え、行動できる生徒
    英語検定の級取得を一つの目安にして、英語力を充実させるとともに、更に卓越した力をもってコミュニケーション力をつけ、国際的視野に立って考え、主体的に行動できる資質・能力を育成します。
  5. 情報モラルを身につけ、情報活用能力を有する生徒
    ネットトラブル等に巻き込まれない情報モラルを身につけるとともに、ICTの効果的な活用などを通して情報活用能力を有する生徒を育成していきます。