新年を迎えて

去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの 
高浜虚子

年末から年始にかけて、本格的な冬の寒さが到来しました。ただ正月の3日間は、比較的日射しがあり過ごしやすかったように思います。掲出句は、あまりにも有名な句となっています。この句のように昨年がすでに遠い昔のように感じますが、新年を迎えてあらためて、一本の棒のように確固たる信念を貫いていきたいと思います。

昨年12月18日のSSHの成果発表会は、CSコースのみならず、CGコースの生徒の発表もあり、SSH事業が、学校全体の取組へと発展してきた手ごたえを感じています。運営指導委員の方からは、若い世代の柔軟な発想を大切にしてほしいという助言がありました。また、これに加えて、昨年暮れの読売新聞に本校の記事が掲載されました。内容は、社会的な課題を解決するアイデアを競う大会「ENAGEEDサミット2021」で、高校2年生の二人が、ファイナリストに選ばれました。12月18日にその最終審査が行われ、その模様は同時配信されました。発表内容は、難聴で授業についていけない子どものために、スクールを開設することを提案した発表でした。このように生徒の自主的な活動が評価されるようになっています。今後も期待しています。(令和3年12月30日 読売新聞に掲載)本年もどうぞよろしくお願いします。