この掲出句は、春浅い頃、旅に出て、仰ぐ空にも何か普段とは違う安堵と自由な気持ちが交錯した心情になって詠まれたように思います。

2月28日の武庫川女子大学附属高等学校の第72回卒業証書授与式は各教室で簡素化を図りながら実施しました。2月26日には高校3年生と在校生との別れの式を行い、その後高校3年生によるハナミズキの植樹を行いました。写真はいずれもそのときの様子です。去る2月22日はSSH公開講演会を開催しました。講師に瀬原淳子先生をお招きし、「細胞たちに魅せられて」という演題で、ご講演いただきました。先生は、京都大学卒業後、スイスチューリッヒ大学へ留学、帰国後日本学術振興会がん特別研究員などを経て、現在は京都大学再生医科学研究所　連携教授　医学博士です。研究は細胞間のコミュニケーション研究です。ヘビ毒と骨格筋などの発生・形成の研究に没頭されたとのことです。先生からのメッセージとして、生命科学の研究者を目指すなら「研究は楽しい」「自由な思考」「活動の場はグローバル」であり、欲張らず焦点を絞りオリジナリティの高い個性的な研究を目指すことを伝えられました。

卒業した72回生のみなさんへ

いつも後輩のよき手本となり、後輩を導く羅針盤の役割を果たしてくれました。武庫川フェスティバル、体育大会、こうした大きな行事を見事にこなし、特に常任委員会のメンバーは、その中心としてすべての企画・運営を担っていただきました。本当にご苦労様でした。部活動においては、先輩、後輩の絆も深く、いつまでも本校のよき応援隊となっていただくことでしょう。健康に留意され、自らの進路に向かってご活躍ください。