高2SSコースサイエンスツアー
1日目
1日目は、東京大学農学部での研修でした。4つの研究室を順に回り、遺伝子組み替え植物などの最先端の研究について、丁寧に説明していただきました。院生が入り、女性研究者としての生き方や進路選択、高校時代の過ごし方など自らの体験をもとにお話・交流させていただきました。
4つの研究室
- ①植物分子生理学研究室
- ②微生物学研究室
- ③免疫制御研究室
- ④蛋白質研究棟NMR室
2日目
【午前中のつくば市にある国立環境研究所での研修】
「持続可能型社会について」と「植物と環境」の2つの講義を女性研究者の先生から聞き、人類がこれまで行ってきたことや、私たちが今後環境を維持して気候変動を起こさないようにするための課題も考えました。また、気候変動や環境で植物がどのように変化するかを遺伝子レベルで研究している施設も見学しました。
【午後のつくば市にある理化学研究所バイオリソース研究センターでの研修】
まず、実験動物の発生工学について詳しく説明を聞いたあと、遺伝工学基盤技術室で超低温下で凍結させていたマウスの精子を復元する作業を実際に見せていただいたり、UVランプで光るGFPマウスも見せていただきました。また、クローンや顕微授精の原理や実験の様子も見せていただき将来の発生工学の展望も教えていただきました。
3日目
最終日は、まず、サイエンススクエアつくばで研修しました。こちらでは、産業技術総合研究所の最新研究が、解説動画などを使って分かりやすく紹介されていて、研究所と企業が共同で開発している私たちの生活をより良くしてくれている取り組みや製品について学ぶことができました。
次に、筑波大学附属病院陽子線医学利用研究センターで研修しました。陽子線治療の原理を教えていただき、実際に治療に使われている機械と陽子を加速させる巨大な装置も見せていただきました。その後、筑波大学附属病院の医師と看護師の方から、現在に至るご自身の経験や体験を交えた進路選択にも関わる、とても貴重な話をしていただきました。
今回のサイエンスツアーでは、生徒たちは最先端の研究現場を訪ね、研究者の方々の視点や研究への熱意を肌で感じることができました。また、女性研究者の方々の体験談を直接聞き、近い将来の自分の姿を描いたり、持続可能型社会を実現し環境を維持していくために、私たちがしていくべきことについても深く考えることができたと思います。
この研修が、今後の探究活動や進路選択に活かされると期待しています。