岩手県の新聞社、「岩手日報」から新聞が届きました。
岩手県にある新聞社、「岩手日報」から3月11日付けの新聞が学校に届きました。東日本大震災を特集した新聞です。
「岩手日報」は盛岡市に本社がある、県内を中心に新聞を発行している地方紙です。発行部数は約19万部、朝日新聞の発行部数が約500万部ですから小さな会社ですが、県内では発行部数1位の会社です。
岩手日報新聞のことは知りませんでしたので、新聞編集局に電話してみました。編集局の方は、「すみません。挨拶状なしで、突然、新聞を送りつけて申し訳ありません。東日本大震災を特集しました。学校で使って頂いて、震災の事を知って頂きたいとの思いから、日本全国の中学校に送付しました。」
令和2年度の全国の中学校数は国立、公立、私立の合計10,142校です。
新聞一面の記事を紹介させて頂きます。タイトルは「教訓が描く明日」で、「未来を担う皆さんへ」という記事です。
「津波てんでんこ」
ともかく上へ上へ逃げよ。
てんでんこで逃げよ。
自分を助けよ。
津波の時は、親や子も構わずばらばらに逃げるように促す三陸の教え「津波てんでこ」は、時に冷たい響きを放ちます。
でも、率先した避難は周囲の避難を誘い、大勢の命を救います。家族が迷わず高台に走れば、そこで必ず再会できます。
東日本大震災の悲しみを二度と繰り返さぬよう、自らの判断で行動し、最後まで最善を尽くしてほしい。多くの支援で復興を尽くしてほしい。多くの支援で復興を遂げた被災地から、感謝とともに伝えたい教訓です。
震災発生から10年の3月11日。家族と話してください。「愛しているから、逃げてほしい」と。
新聞紙面の左側、赤や黄色の明るい花のように見えるものは、岩手日報の連載記事「津波てんでんこ」で紹介した方々の顔写真、約6000枚を一枚一枚貼り付けている作品です。岩手の10年間の復興の道のりと、未来ある地域の将来を表現しています。
毎年、本校の生徒常任委員会は「武庫川フェスティバル」で東北の色々な物産を仕入れて販売、売上金のすべてを業者に届けています。新型コロナの影響で今年も販売が難しい状況ですが東北地方への支援は続けていきます。