コロナにまけるな みんなでがんばろう!!
広報の仕事をしている関係で、同僚の先生から「今、私達にできることは限られていますが、みんなで取り組んでいかないと解決しないので、その気持ちを込めてグラウンドにメッセージを書きました(^o^)☆」とメール・写真が届きました。
新型コロナウイルスによる長期の臨時休校が行われていますが、本校では25年前の平成7年1月17日、地震のために2月10日までの長期の臨時休校がありました。当時は地震発生から教職員全員で電話連絡、家庭・避難所訪問を行い、地震発生から15日後、1月31日に最後の一人の確認ができました。「生徒の死亡者なし!」の最終報告に教職員全員が喜びました。しかし、中高では13人の家族死亡、家屋全壊が60件、家屋半壊が119件ありました。生活が破壊された苦境の中での臨時休校でしたが、うれしいことがありました。大震災の被災者のためのボランティア活動に飛び込んでいった生徒がおよそ200名いました。救援物資の整理・配布、炊き出し、水汲み、トイレ掃除、老人の介護、子供の相手、けが人の世話、様々な体験をしていました。
水汲みのボランティアをした中1の水田さんは「今までの生活は当たり前じゃないということがわかった」、トイレ掃除・炊き出しをした高1の吉川さんは「父に『やってあげている。』のではなく、自分の勉強のために『やらせてもらっている。』と思いなさい、と言われたが、本当にそう思った。」
当時の「中高だより」に神戸市のある中学の校長先生の言葉を書かせていただきました。「生徒たちは、学校で学べないことを、今確かに学んでいます。」
「非常事態宣言」での臨時休校と地震のための臨時休校、状況は異なりますが、メールを送ってくださった先生の言葉「今、私達にできることは限られていますが、みんなで取り組んでいかないと解決しない」、この状況は同じだと思います。生徒の皆さんは勉強以外に、自宅で自分ができること、家事を手伝う、家族に感謝の言葉を伝えるなどをやっていってください。
最後になりましたが本校には多くの医療関係者、介護福祉関係者、食品販売関係者、ドラッグストアー関係者、そのほか感染リスクと背中合わせの厳しい状況の中でお仕事をされている方が多くいらっしゃいます。皆様に感謝を申し上げるとともに、ご健康を心よりお祈り申し上げます。