令和元年度保護者会から

うっすらと からかみ青き 五月かな 
山口誓子

掲出句のからかみ(唐紙)とは、襖に貼る紙のことです。洋風の建築が主流となる中では、なかなか襖でさえ、目にすることが少なくなりました。この句のように、青きという表現が五月を象徴しているような句です。左は日中友好の朝顔の本葉が出たときの写真です。この号は、先日行いました育友会評議員会及び保護者会で話をした内容の概要を掲載したいと思います。以下のようになります。本校は今年80周年を迎えましたが、その80年前(1939年昭和14年)を振り返ってみますと、女子が大学へ行くのはほんの一握りでした。今、大学へ進学すること、そして、大学を卒業したのちには、職業に就くということが珍しいことではない時代になってきました。こうした状況から、女性の労働参加率が急激に増加し、女性の働く環境は大きく変化してきています。いずれは、女性が40年以上働き続ける時代がくるともいわれています。人生100年、定年70歳ということになれば、大学卒業後の人生をどのように生きるか、大きな課題であると思います。また、「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」に続く第5番目の新しい社会(Society5.0)すなわちAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)等の技術によって、新しい価値やサービスが次々と創出され、人々に豊かさをもたらす社会へと社会構造が転換されていく中で、あらためて、これからの教育のあり方を模索していかなければならないと考えています。