『辛い時の乗り越え方について』

~「秘密の花園」のお話をヒントに 心の庭を耕そう~

今回は、秘密の花園のお話と、作者のバーネットのことから、 辛い時どう乗り越えていくかヒントをお話したいと思います。

『秘密の花園』(バーネット作・岩波少年文庫)の主人公のメアリは 子どもにあまり興味のないお母さん、仕事に忙しいお父さんのもと、淋しい生活をしていました。 メアリは、召使いに面倒をみてもらっていましたが、いつも機嫌が悪く、心を通い合わせる人がいませんでした。 そのような中、疫病(えきびょう)が流行し、両親が亡くなってしまいます。孤児になったメアリは、おじさんを頼って インドからイギリスに行きます。
しかし、おじさんも事情があって、メアリにあまり会ってくれません。メアリは、おじさんの家にいるお手伝いさんや周りの人達の温かさに触れ、 少しずつ心を通わせ始めます。 そして、メアリは食事も「おいしい」と食べられるようになり、散歩もするようになります。そこで大きな敷地の中に10年間誰も入っていない“秘密の庭”を見つけます。“秘密の庭”で メアリは、「小さな緑のとがったもの」(芽)が黒い土の中から出てきているのを発見します。メアリは「庭は枯れ切ってない」と喜び、植物が成長しやすいように、周りの草を抜いて、お日さまが当たるようにします。雑草や硬い土で窒息しそうになっていた芽を、いくつもいくつも
世話してあげたのです。
最初は1人でしていましたが、信用できる2人の男の子だけに話し、3人でその秘密の庭を耕し、手入れして育てていきます。 このあとも話は続きますが、 このお話の作者のバーネットは 辛い時、目の前にない庭を心に描き、 心の中に庭をイメージして生きていました。その体験がこのお話にもつながっていると思います。

私たちは生きていると楽しいことや嬉しいこともありますが、 辛いことや悲しいこともあります。 その時バーネットが庭をイメージしていたように、たとえ目の前になくても、 自分を支えてくれるものを心にイメージすることで、辛さを乗り切ることができたり、 また元気になれる時まで耐えたりすることができるかもしれません。主人公のメアリのように庭を耕し育てることで「緑のとがったもの」(芽)に育つように、心の中にイメージすることで、みなさんの中にある可能性の芽が出てきて、辛いことが変化するかもしれません。
みなさんにとって、それは小説やアニメなどのお話やその主人公の生き方かもしれないですし、音楽や絵やスポーツなどに触れた時かもしれません。 バーネットのように、庭や自然かもしれません。
心にイメージして心の庭を耕していくことで変化し、辛いことが乗り越えられるように・・・願っています。

もし、なかなかイメージできなかったり、何も芽が出なくて苦しかったり、辛い時は、カウンセリングルームに来てくださいね。


 

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