「だいじょうぶ だいじょうぶ」

~新学期で不安になった時には…~

新学期が始まりましたね。みなさんは、どんな風に過ごされていますか?
今回は、いとうひろしさんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」(講談社出版)の絵本を紹介しながら、こころにとって、大事だと思うことについてお話します。

絵本「だいじょうぶ だいじょうぶ」
のあらすじ

小さな男の子「ぼく」は、おじいちゃんと散歩しながら、いろいろ発見したり、冒険するように楽しんだりしています。でも、新しい発見が増えると、困ったことや怖いことにも出会うようになります。「犬に吠えられたり、お友達に顔をしかめられたり。飛行機が落ちることがあるのも知ったり。読めそうにない字があふれて、このまま大きくなれそうにない」と不安になります。
しかし、不安になるたびにおじいちゃんが「ぼく」の手を握り、おまじないのように「だいじょうぶ、だいじょうぶ」とつぶやいて、助けてくれます。「ぼく」はおじいちゃんに励まされて、「世の中、そんなに悪いことばかりではない、無理してみんなと仲良くしなくてもいい。言葉が通じなくても、心が通じることもある」と安心感が芽生え、前向きにいろんなことを頑張ってみようと思い始めます。
最後は、大きくなった「ぼく」が、年をとったおじいちゃんのお見舞いにいって、おじいちゃんに「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言って、おじいちゃんを励ますところでこの話は終わります。

自分のこころを大事に・・・

この絵本の「ぼく」のように、みなさんも、新学期で「新しいことに挑戦してみよう!」「新しい友達ができたらいいな」と期待することもあるのではないでしょうか。しかし、「難しそうだけどできるかな?」「友達とうまくいくだろうか?」と不安に思ったり、「一生懸命やってみたけど、うまくいかなかった」と思ったりすることがあるかもしれません。
その時は、まず、自分のこころに、「だいじょうぶ だいじょうぶ」「ムリしなくてもいい」と声をかけてみて下さい。
絵本の「ぼく」のように案外、「あぁ、こういうこともあるけど、だいじょうぶかも知れない」「ムリしなくても、やってるうちにできるようになるかも」と思うこともあるでしょう。
自分で自分を励ましたり、自分をいたわる(大事にする)ことは、とても大切なことです。
自分で考えたり、自分で自分を励ましても、うまくいかない時は、身近な人に話して、励ましてもらうと「だいじょうぶ」と安心することもあるかもしれないですし、前向きになれるかもしれません。
それでも、気持ちがすっきりしなかったり、困ったりした時は、カウンセリングルームを利用してくださいね。



カウンセリングルームへの申込方法(カウンセリング、性格検査)(くわしくはパンフレットを見てね!)
*相談場所 カウンセリングルーム1(科学館1階)
カウンセリングルーム2・3(記念体育館1階)
*カウンセリングルーム1の隣の待合室には、他にも絵本や自分のことを考える本がたくさんあります。