「相手のことを大事に思うから見守る」
~コロナ禍と思春期の子育てについて~

 

今年の夏は暑かったですね。もう涼しくなると思っていたのに、まだまだ残暑が厳しいです。コロナ禍もあり、なかなか気持ちがすっきりしないですが、どんなふうに過ごしておられるでしょうか?

新しい生活様式の中、行動が制限され、ストレスが溜まることも多いのではないでしょうか。また、高齢者や基礎疾患のある人や大切な人に、なかなか自由に会ったり、会食したりすることができず、「相手のことを思うからこそ、相手に会いたい気持ちを抑える」ということが続いているのではないでしょうか。これまでは、会って話して、相手も喜び、こちらも嬉しい、といったことが通常の世界でした。しかし、今は、距離を取ることが相手のことを思うこと、という非常に哲学的な、究極的な愛情が大事になってきていると思います。

相手のことを思うからこそ我慢すること、それは、とても忍耐力やこころのエネルギーが要ることです。

それは、人を育てる時にも通じるものがあると思います。こちらが手助けした方が楽なことがありますが、あえて何もしないことで、「待つこと」や「見守ること」が必要で、とてもこころのエネルギーが要ることがあると思います。

そして、思春期の子ども達と関わる時も、「なかなか言葉にしてくれない、考えていることがわからない」など、非常に忍耐力やこころのエネルギーが要ることが多いと思います。

その時、じっとこころのエネルギーを遣いながら、見守っていたり、待っていたりすると、自分で自立しようとする力や成長する力が育ってくるように思います。

また、どうしても考えていることがわからなかったり、諦めそうになったりすることも あるかもしれませんが、諦めないで、わかろうとする姿勢や、こころのエネルギーを遣った分、お子さんにこころが届く時がくると思います。

今の時代はとてもストレスがかかり、大変ですが、保護者の皆さまと一緒にお子さんへのサポートを考えていきたいと思います。

今回の家庭教育講座は、感染対策を考慮して、個別相談にいたします。

家庭教育講座

  • 日時  9月11日(金)13時30分~15時50分
  • 場所   本校カウンセリングルーム

上記のことでも結構ですし、どんな些細なことでも結構ですので、もしご相談がありましたら、お越しください。
(おひとり40分、先着順で受け付けています)

*ご相談ご希望の方は、担任もしくは0798-47-6436にお電話下さい。