平成23年3月11日に東日本大震災がありました。政府の地震調査研究推進本部によると、今後30年以内に、東海、南海、東南海地震が発生する確率は70~80%以上と高く、もしこれらの地震が同時発生すれば巨大な地震となり、西日本でも甚大な被害が出ると危ぶまれています。
本校では、阪神・淡路大震災が1995年に発生して以来、校舎の耐震工事を積極的に進め、全ての教室棟の耐震化を終えていますが、日頃からの心構えや備えがあれば、大地震が発生しても被害を最小限に食い止めることができます。
生徒の皆さんは、次のことを十分理解して、いざというときに冷静に判断し、行動できるようにしましょう。

1 地震が発生したら

(1) 授業中に地震が起きた場合

① まず衣類、防災頭巾や持ち物で頭を覆い、机の下にもぐり込んでください。そして、窓・廊下側の窓ガラス・落下物(蛍光灯等)に注意してください。
② 地震がおさまり、放送(停電の場合は、ハンドマイク等何らかの方法で)で指示があるまで絶対に動かないようにしてください。
③ 避難の指示がでた場合は、先生の指示に従って落ち着いて避難してください。
※ 階上の生徒が避難したことを確認してから、次の階の生徒が避難してください。
※ 避難経路が通れなくなった場合も、落ち着いて先生等の指示に従って避難してください。

(2)昼休み等教室以外で地震が起きた場合

【校舎内の場合】
① あわてて外へ飛び出さないでください。窓の側は避け、落下物のないところ(教室等)へ避難してください。
② 地震がおさまり、放送(停電の場合は、ハンドマイク等何らかの方法で)で指示があるまで絶対に動かないようにしてください。
③ 避難の指示がでた場合は、教師の指示に従って落ち着いて避難してください。

【校舎外の場合】
① 窓ガラス、外壁等の落下物・地面の亀裂や陥没隆起に注意し、安全な場所(運動場等)へ避難してください。
② 地震がおさまり、放送(停電の場合は、ハンドマイク等何らかの方法で)で指示があるまで絶対に動ないでください。
③ 避難の指示がでた場合は、教師の指示に従って落ち着いて避難してください。

(3)登下校の時地震が起きた場合

① 看板、窓ガラス、外壁等の落下物に注意してください。
② 道路の亀裂や陥没隆起に注意してください。
③ 狭い道路や崖、川べり、ブロック塀、橋等から離れてください。
④ 安全な場所へ避難してください。

(4)自宅では

自宅が倒壊するなどで避難所等に移動した場合は、落ち着いてから、「本人・家族などの被災のようす、現在の住所・連絡先」を学校に連絡してください。

2 地震発生後の行動

揺れがおさまっても、すぐに余震が発生し被災する場合があります。あわてず落ち着いて速やかに避難してください。

(1)学校では

①先生の指示に従って、落ち着いて安全な場所に移動してください。移動するときは、上履きでかまいません。荷物は待たないで避難してください。私語をしないこと。
②クラスごとに点呼をします。落ち着いて点呼に協力してください。
③けがをした人など、手助けが必要な人には協力して援助してください。
④家庭への連絡や帰宅方法などは、先生の指示に従ってください。

(2)登下校中では

①学校に近い場合は学校に避難して、先生の指示に従ってください。
②それ以外は、近隣の指定避難所か自宅まで移動することになります。

(3)自宅では

①自宅が倒壊するなどで避難所等に移動した場合は、落ち着いてから、「本人・家族などの被災のようす、現在の住所・連絡先」を学校に連絡してください。

連絡先:武庫川女子大学附属中学校・高等学校 事務室
663-8143 西宮市枝川町4-16
TEL 0798-47-6436  FAX 0798-47-2244

②学校からの連絡は、フェアキャスト、ホームページ等で行います。
③情報収集は、防災ネット(nishinoniya@bosai.net)、NHK・サンテレビ(dボタン)等からも可能です。

3 津波警報・大津波警報が発令されたら

西宮市で想定される南海トラフ地震(マグニチュード9.1)による津波については、「最大震度6弱」「ゆったりとした揺れが1分以上」「地震発生から112分後に1㍍水位が上昇」「最高津波水位は3.7㍍」を想定しています。
「西宮市防災マップ」等は西宮市ホームページで参照できるので、日頃から確認しておいてください。

(1)学校では

①津波警報・大津波警報が発令されたら、すぐに校内放送で知らせます。
②津波警報・大津波警報の校内放送があれば、先生の指示に従って、訓練どおり下の階のクラスから順に屋上(3階以上)に避難してください。
注:津波の第1波が小さくても、第2波・第3波と次第に大きくなる場合もあります。長時間にわたって警報が発令される場合でも、解除になるまで避難場所で待機してください。

(2) 登下校中では

①学校に近い場合は学校に避難して、先生の指示に従ってください。
② それ以外は、高いところか海岸と反対方向の北の方へ避難してください。
注:西宮市では、これまで避難対象地域はJR神戸線以南としていましたが、最新の浸水推定区域を考慮して「鳴尾御影線以南」に変更しました。

(3)自宅では

①事前に、津波発生の時の避難場所について話し合っておいてください。
②津波警報・大津波警報が発令されたら、事前の話し合いの通りに行動してください。
③津波注意報や警報が発令されたら、絶対に海岸や河川には近づかないでください。

4 津波発生後の行動

(1)学校では

①地震の発生と同様です。家庭への連絡や帰宅方法なども地震の発生と同様で、先生の指示に従ってください。
②学校からの連絡は、フェアキャスト、ホームページ等で行います。

(2)自宅では

①自宅が被災するなどで避難所等に移動した場合は、地震の発生と同様に、落ち着いてから学校に連絡してください。

5 大地震と津波に備えての事前準備

家族でよく相談して、次の項目を参考に、あらかじめ準備しておいてください。

(1)家具への備え

家具が倒れてきてもケガをしない安全なスペースを確保してください。特にいつも寝ているところの家具の配置を、確かめてください。
テレビ台、PCラックなどのキャスター付きの家具は、確実にロックしておいてください。

(2)非常持ち出し品の準備

貴重品(お金、保険証など)、非常食(水、ビスケット、チョコなど)、医薬品、軍手、懐中電灯、携帯ラジオなど、さしあたっての必需品をまとめておき、定期的に家族で確認してください。

(3)避難経路の確保

扉などの開閉に支障がないように、玄関や廊下に物を置かないこと。

(4)家族との連絡方法

災害時の避難路、避難場所を確かめ合って、家族間で分かり合っておきましょう。
学校からの連絡は、フェアキャスト、ホームページ等で行います。

地震時における行動「10のポイント」
(1)グラッときたら火の始末
(2)テーブル等の下に身をふせよ
(3)戸を開けて、まず出入口を確保せよ
(4)あわてて外に飛び出すな
(5)わが家の安全、隣の安全、互いに声をかけあおう
(6)火が出たらすばやく消火
(7)門や塀には近寄るな
(8)室内のガラスの破片に気を付けよ
(9)協力し合って応急救護
(10)正しい情報に耳をかせ
附属中高への連絡
学外で災害に遭遇した場合、身の安全が確保でき、余裕ができたら下記の内容を電話、メール、FAX、はがきなどで連絡してください。
(1)氏名(ふりがな)、学年・クラス・出席番号
(2)本人や家族の状況(ケガの有無)
(3)自宅の家屋被害状況
(4)現在の住所(避難している場合は避難先)・連絡先

6 災害用伝言ダイヤル 171 について

(以下、NTT西日本HPより転載 http://www.ntt-west.co.jp/dengon/intro/)
地震など大災害発生時は、安否確認、見舞、問合せなどの電話が急激に増加し、電話がつながり難い状況が発災当日~数日間続きます。
NTTでは、災害時に限定してご利用可能な「災害用伝言ダイヤル(171)(電話サービス)」を提供しています。災害用伝言ダイヤル(171)は、被災地内の電話番号をキーとして、安否等の情報を音声情報として蓄積し、録音・再生できるボイスメールです。