世界健康フォーラムに参加して

学問のさびしさに堪へ炭をつぐ   山口誓子

学問は本来孤独なものです。炭をつぎつつ、堪えて学問に向き合っている情景がうかびます。「炭をつぐ」といったことは、茶会では行われていますが、日常の生活ではみられません。なつかしい思いです。
晩秋の1日、世界健康フォーラムに招待を受けて、京都に出向きました。目的は本校生が昨年度モナリザ賞を受賞し、今年度はその研究発表を見学するためでした。健康的なからだを保つためには、日々の食生活の中で何を摂取していくのがよいかについての研究でした。サラダを摂取したときと摂取しなかった時で栄養面にどのような変化があるかの研究です。女子高生の栄養不足を改善するサラダの開発に着手し、「まごわやさしい」というキャッチコピーで今後は商品化されるようです。ちなみに「ま」は豆、「ご」はゴマ、「わ」はわかめ、「や」はやさい、「さ」はさかな、「し」はしいたけ、「い」はいもとのことです。
ちなみに「モナリザ賞」とは、予防を含む健康科学の発展に寄与し優れた研究成果をおさめた研究グループに世界健康フロンティア研究会から贈られるものです。