阪神・淡路大震災追悼行事

阪神・淡路大震災追悼行事が行われました。

藤森校長先生のお話です。

「1995年1月17日、5時46分 阪神・淡路大震災が起こりました。一瞬にして6434名もの尊い命を奪い去りました。あれから24年目を迎えました。

兵庫県では、阪神・淡路大震災の教訓と経験を継承し、安全で安心な社会づくりを期する日ということで、この1月17日を『ひょうご安全の日』と制定しています。このことは、悲しみの灯を消さない、この体験を風化させないとの思いを胸に、このような体験を次の世代にしっかり伝えていくということ、また震災で芽生えたボランティアの輪をしっかり根付かせていくという意味があります。

これまで、復興に向けて神戸ならではの魅力ある町づくりがすすめられてきました。そのため、震災の傷跡がほとんどわからなくなってきています。しかしながら、一番の課題は、『風化』ということです。なぜなら、みなさんは、震災をまったく知らない世代となってきているからです。神戸の東遊園地では、追悼行事1.17が行われます。会場には、竹灯篭を並べて描く今年の文字が、『1995 つなぐ 1.17』に決定しました。この文字の応募者の中には、震災後に生まれた世代も多かったと言うことですが、私たちは、『この震災を忘れない、この震災をこれからも後世に伝える、この経験を活かす、そして、自然災害に備える。』特に昨年は台風21号、大雨という自然の脅威にさらされる日々も多くありました。こうした自然災害に減災、すなわち少しでも災害を減じることができるように日頃より、努力をしていくことが、何よりも大切であると考えます。

『忘れない 伝える 活かす 備える』この言葉をキーワードにして、これからも、命の尊さ、助け合いの大切さ、ボランティア活動の重要性等、震災から得て学んだことが、皆さん自身の生き方につながることを願って阪神・淡路大震災追悼行事の言葉とします。」とお話されました。

震災で失ったものは計り知れませんが、震災を通して私たちが学んだことを決して無駄にすることなく生きていってほしいと願います。24年前の〝中高だより〟を載せます。

当時の中高だよりはこちら