『新たな出会いを生かすヒント

~『ぼくを探しに』のお話から~

 

新学期になって、「新しいことに挑戦してみよう」「新しい友達ができたらいいな」と思っている人は多いと思います。ただ、「うまくいくかな?」「大丈夫かな?」と不安になることもあるのではないでしょうか?

今回は、『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン作・倉橋由美子訳 講談社出版)の絵本から、新しいことに挑戦したり、友達を作ったりする時のヒントを紹介したいと思います。

『ぼくを探しに』のあらすじ

ぼくは、「何かが足りない、それで楽しくない」と思っています。それで、足りない「かけら」を探す旅に出ます。ぼくは、欠けていて、早く転がれないので、花を見つけたり、虫とお喋りしたり、歌ったりしながら、旅をしています。
しかし、なかなか自分にぴったりの「かけら」は見つかりません。とがりすぎたり、角ばりすぎたり、なかなか合わないのです。やっと見つかったと思ったら、きつくくわえすぎて、壊れたり、ちゃんとはめておかなかったので落としたり、うまくいきません。ぼくは、いろんな失敗をしながら、どう接したらいいか、学んでいきます。
そして、ある日、ついに、ぴったりのかけらを見つけました!ぼくは嬉しくてとても喜びます。しかし、ぴったりのかけらを見つけると、あんまり速く転がってしまうので、お花を見ることも、虫とお喋りすることも、歌うこともできません。そこで、ぼくは「かけら」をそっとおろし、再び、旅に出かけます。歌いながら・・・というお話です。

「新たな出会いを生かすこと」

絵本の「ぼく」も、自分にぴったり合う出会いを求めていますが、みなさんもぴったり合う相手を求めていませんか?確かに、とても気の合う人や支えてくれる人は、とても大事な人で、そういう人に会うととても嬉しいです。でも、人は1人1人違い、それぞれ個性がありますので、いつもぴったり合う人はいません。
違いがあるからこそ、怒ったり、悲しい思いをしたり・・・。でも、だからこそ、それを慰めてくれるような音楽に感動したり、また、分かり合える人や本などに出会ったりすると嬉しさが倍増します。
人は誰でも、完璧ではなく、長所もあれば、短所もあり、それが個性になります。
各々の違いがあって、それを認めたり、感じたり、話し合うことで、新たな発見をしたり、世界が広がります。
中高時代の出会いや体験を糧に、豊かな自分を創っていってください。
もし、その時に迷ったり、困ったりしたことがありましたら、カウンセリングルームを利用してくださいね。


 

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