『“こころ”って何だろう?』

~人間とAI(人工知能)の違い~

<“こころ”ってどんなもの?>
“こころ”はどこにあるのでしょう?緊張したり興奮したりした時には心臓がドキドキするから、胸のあたり?気持ちや考えたりするのは脳の働きだから、脳の中?では「“こころ”って何?」と聞かれたら、どう答えますか?…難しいですね…。

<AI(人工知能)の進歩>
AIはどんどん進歩していて、将棋でAIが人間に勝ち、外国語の自動翻訳アプリもどんどん高性能になってきました。ロボットが介護やホテル受付までできるようになって、どんどん便利になる反面、人間の仕事がAIに取られてしまうという危機感も強くなってきています。

<AIの能力 と 人間の能力>
AIは、たくさんのデータを取り込んだり、情報を間違いなく処理する力に優れています。データとは、人間にとっては経験や知識と言い換えることができるでしょう。記憶力や、記憶の中から必要な情報を引っ張り出してくる能力はAIが勝るでしょうし、“うっかりミス”や“ど忘れ”などもしません…うらやましいですね。
そうなると、勉強なんてAIにはかなわないと思う人もいるかもしれません。
ところが、東京大学の合格を目指したAIの東ロボくんは、どんなにがんばっても、結局合格はできませんでした。東ロボ君は知識や公式からの正解は出せるけれど、“意味”は分かっていないため、読解力が必要な国語と英語が壁となったのです。
文章や会話の“意味”を理解するには、直接表現されていない隠れた意味や意図を読みとる力や、複雑な感情や物ごとの流れを読みとる力が必要です。それがAIにとって大きな壁になります。会話をするAIも、まだパターンを覚えて返すことしかできておらず、意味を理解してコミュニケーションをとっているとは言えないそうです。
他にも、ゼロからイチを生みだす力や、少ない材料から新しいものを学び取ること、自分にしかない価値観を持つこと、信頼関係をきづくこと、リーダーシップをとることなどもAIにとっては苦手分野です。

<もう一度、“こころ”とは何か?>
上にあげたAIの苦手分野は、感動すること、ワクワクすること、良い悪いだけではなく好き嫌いという判断基準を持つこと、一見むだなものへの好奇心などといった“こころ”の動きを土台にしています。“こころ”をもっていることが、人間の強みと言えるかもしれません。
これからの皆さんの人生を豊かにするのも、きっと“こころ”の力に大きく支えられるはずです。日常生活の中で、疲れたり何かあったりすると、“こころ”はコリ固まってしまいます。
“こころ”のコリをほぐすために、まずはワクワクすること、気持ちを動かすことを大事にしてみてください。
自分ではなかなか“こころ”のコリがほぐせないな…と感じたら、カウンセリングルームでそのお手伝いをすることもできます。その時はどうぞお越しください。


 

カウンセリングルームへの申込方法(カウンセリング、性格検査)(くわしくはパンフレットを見てね!)
カウンセリングルーム1(科学館1階)の掲示板にある「面接予約表」を見て、来られる日時に○印をつけてください。担任の先生を通して、申し込んでもらうことも可能です。
*相談場所 カウンセリングルーム1(科学館1階) カウンセリングルーム2・3(記念体育館1階)