~クリスマスコンサート~

高校コーラス部が県立尼崎総合医療センターでクリスマスコンサートを行いました。このコンサートは本校の卒業生、澤木さん(本校のコーラス部に所属していました)が、高校卒業後に武庫川の音楽学部に進学、音楽療法士の勉強をして、この病院に音楽療法士として勤めていたことが縁でこのクリスマスコンサートを行うようになったそうです。
1階ロビーで一般病棟に入院されている方へのコンサート、その後に5階小児病棟プレイルームでのコンサートでした。
1階ロビーコンサートでは前列に車イスの方、24人の方が演奏を聴かれていました。点滴をしながら演奏を聴かれる方が5人、酸素ボンベをつけて聴かれる方もお一人いらっしゃいました。

総合医療センターの副院長先生が1階ロビーコンサートが終わって、生徒たちが移動した後に参加されていた患者さんに次のように話をされていました。
「このクリスマスコンサートで、クリスマスの歌を聴いて一年をこせたことがうれしいです。このコンサートを開いているのは、少しでも何か(患者さんと)一緒に戦っていけたら、少しでも何か力になれたら、と思っているからです。どうか皆さん、少しでも早く元気になってください」

ロビーには多くのお医者さん、看護師さんも生徒たちの演奏を聴いてくださっていましたが、演奏以上に車いすで演奏を聴いておられた患者さんに注意を払っておられました。演奏途中に、看護師さんが車いすの患者さんの体調の変化に気づき一緒に病室に戻られた患者さんがお二人いました。
コンサートが終わり、部員の一人が「涙が出そうになった」と話してくれました。本当に暖かいコンサートをすることができました、ありがとうございました。

最後の曲は、部員の一部が車いすの方の近くでひざまずいて一緒に歌いました。
生徒の演奏を涙を流しながら、そして車いすの御主人の肩を優しくポンポンしている老夫婦の方がいました。後ろから写した写真をお見せして、「学校のホームページに使っていいですか?」とお聞きすると、「どうぞ使ってください。来週の月曜日に、転院するのですが本当にいい思い出になりました。今日は本当にありがとうございました」と話してくださいました。生徒たちにもそのお気持ちは伝わったと思います。こちらこそ、ありがとうございました。

5階小児病棟プレイルームでもコンサートをしました。ここではクリスマスソングやアンパンマンの歌など子供たちが喜ぶ曲が中心でした。看護師さんの方が「一年以上入院している子供もいます」と教えてくださいました。院長先生が「医療はもちろんですが、このコンサートが少しでも子どもたちやご家族の心の支えになればと思っています」と話してくださいました。
入院されているみなさん、そのお世話をされているご家族のみなさん、そして病院のみなさん、素敵なコンサートを開かせていただき本当にありがとうございました。

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